セーフィー(4375):黒字化した後の株価はどうなる

クラウド型監視カメラ「Safie」を開発しているセーフィー(4375)。黒字化が近い。

2024年12月期は、3Q時点でマイナス3億6千万の赤字。3Q単独では6千万程度の赤字なので、黒字化は近い。

来期2025年12月期は、直近四季報では赤字が残るとしているが、経営陣は26年黒字化目標を「前倒し」するよう努力すると表明している。そのため、来期には黒字化が達成されることを市場は期待している。

株価は、2021年の上場直後に4000円の高値をつけてから、一気に急落して現在は800円前後。週足・月足でチャートをみると、悪いIPOの見本のようなL字型チャートとなっている。

もともとクラウド防犯カメラは、競合がひしめいている。Amazonも参入するなどして、業界全体としては価格下落圧力がものすごい。

セーフィーはやや高価格帯のサービスで、高品質サービスを望む企業に受け入れられているが、目の覚めるような成長ではない。今期の売上成長率は20%程度で、赤字でかなり頑張ってこのくらいという印象。

現在の時価総額は400億円程度。なんとか黒字化しても、一気に利益が急増するイメージはあまりない。ストック売上が多いので事業は安定しているだろうが。

黒字化達成のニュースが入れば、株価は瞬間的に吹き上がると思うが、上昇トレンドを作れるイメージがわかない。吹き上がりを期待して仕込んでおくのはいいかもしれないが。

これからの世の中に欠かせないクラウド監視カメラということで、市場自体は成長する。競争激化の波に飲まれるのか、市場の成長を享受できる事業ポジションを手に入れられるのか見極めたい。

業績が追いつかなくても、事業見通しが明るくなった途端に一気に投資資金が殺到することがある。市場の評価としてはちょっとしたブームになるかもしれない。ウォッチを続けたい。

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