地元の掲示板ジモティーを運営する株式会社ジモティー(7082)。
ジモティーは、まだ使える粗大ごみのような物品を売買するオンラインプラットフォーム。低価格だと配送料が割に合わないから、地元で直取引をすることになる。
高価な商品であれば、メルカリで売ったり、リユース店舗に持っていけばいい。それ以外の低価格商品(粗大ごみ系)に特化しているところにジモティーの特徴がある。
こういったニッチなニーズをとらえて上場し、営業利益5億を出しているので立派なもの。
しかし、ここ数年は売上が横ばいで、ゆるやかに低下している。2021年の17億から2024年までほぼ横ばい。
さすがに「地元の掲示板」の市場規模はそれほど大きくなかったとみえる。消費者同士が顔を合わせる直取引への抵抗感もあり、事業拡大は難しいと思われる。
しかし、そんな中でも、安定的に4億~5億円の営業利益を出している。売上営業利益率は20%以上。
月並みな企業だったら、プラットフォーム拡大を夢想して、過大な投資をしてしまう。そして利益を出さない企業になる。
しかし、ジモティーの経営者は、事業のポテンシャルを正確に見抜いて、過大な投資をすることなく高い利益を出している。
そして現在は、ジモティースポットという地域コミュニティでゆずりあう施設事業の拡大を図っている。オンラインのジモティーと連携できるし、行政とも連携できる。消費者同士が直取引する抵抗感も回避できる。
経営陣の能力については今までの業績動向から信頼できるため、ジモスポ事業が順調に拡大すれば株価は上昇トレンドに乗るはず。
現在の株価は1300円台で、時価総額60億円台。仕込みどきは近い。
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