2024年11月21日、オープンワーク(5139)について増井慎二郎氏は保有割合が減少したと報告があった。
増井慎二郎氏は現在、保有割合18.94%で、第2位の大株主。第1位は、51.16%でリンクアンドモチベーション社。
増井慎二郎氏について知らなかったので、調べてみた。結論からいえば、オープンワークの創業者。
オープンワークは、2019年5月まで株式会社ヴォーカーズという社名だった。そういえば、会社口コミで昔、Vorkersってのがあったと思い出した。
「ヴォーカーズ」ってのは呼び難いし記憶し難い。「オープンワーク」への社名変更は大正解だと思う。
増井慎二郎氏は、その株式会社ヴォーカーズの創業者。2019年にオープンワークに社名変更した当時はまだ代表取締役をしていた。
2020年4月に、現社長でもある大澤陽樹氏が代表取締役に就任した。創業者である増井慎二郎氏は会長へ。
ちなみに、オープンワークの親会社であるリンクアンドモチベーションとの関わりを時系列にまとめる。
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2018年9月:リンクアンドモチベーションとヴォーカーズが資本業務提携。リンクアンドモチベーションの出資比率が20%となり、ヴォーカーズは関連会社となる。
2019年5月:ヴォーカーズはオープンワークへ社名変更
2019年11月:リンクアンドモチベーションは、オープンワークの出資比率56.22%まで株式を取得し、子会社化する。
2020年4月:リンクアンドモチベーションの執行役員だった大澤陽樹氏がオープンワークの代表取締役へ。
2022年12月:オープンワークは東証グロースへ上場。
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とまあ、こんな流れだった。
ちなみに、大澤陽樹氏の手腕かどうかは知らないが、オープンワークは2020年以降に会社口コミで一気に知名度を上げて、転職会議を検索数で抜き去り、上場も果たす。
ところで、上記の時系列だけをみると、リンクアンドモチベーションが乗っ取って、尖兵として大澤氏がオープンワークに来たような印象を受けるが、実際は違うらしい。
大澤氏は、起業するかどうか迷っていた時期にオープンワークに出向となり、この会社に可能性を感じて、リンクアンドモチベーションをやめてオープンワークに移籍した。
2019年末、大澤氏は創業者の増井氏から社長就任を打診されるが、むしろ増井氏にカリスマを感じていたようで、増井氏の下で働きたいという理由で社長就任を固辞。
2020年に、再度打診されたときには、増井氏が会長に残ることを条件に大澤氏は社長就任を引き受けることになった、とのこと。
創業者の増井氏が大澤氏への禅譲を強く望んでいたことになる。それだけ大澤氏に可能性を見たのだろうか。
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