オープンワークの優待内容から見えたこと

オープンワーク(5139)は、25年2月13日に株主優待の新設を発表した。

「オープンワークの株主優待」ということで、まっさきに「オープンワークの口コミが閲覧できる優待だろうか?」と思った。しかし実際は、QUOカードだった。

よく考えてみれば、これは当然の判断。

オープンワークの口コミ閲覧課金は、現状でも重要な売上だし、課金せずに口コミを見たい人が口コミを投稿したり、履歴書を登録する。

つまり、「口コミ閲覧」がこの会社の中心的な価値であって、それを「株を持っている人は無料で見れます」にしてしまったら、事業価値を崩壊させかねない。

だから、優待をQUOカードにしたのは当然の措置。もし、会社口コミ閲覧を優待にしたら、経営陣への信頼は吹き飛ぶから、この会社の株は持てない。

QUOカードでホッとした。

ところで、私は優待の類はまったく興味がないのだが、NISAが普及してから優待が重要な株主還元になっている。実際、株価にもストレートに反応するようになった。

NISAで投資をする一般の人たちは、株を売らないでずっと保有するはずだ。だとすると、保有していることにお得感が持てる株主優待を喜ぶ人が多いらしい。株主優待の本でも紹介されるので知名度アップにもなる。

しょぼい優待でさえ創設する価値がある時代だ。だから、オープンワークも株価を支えるための手段として、本来はなくてもいい優待を創設したのだろう。

株価を意識して経営してくれていることがわかるので、評価できる。

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