アイリッジ(3917)が2023年4月にリリースしたAPPBOX。ノーコード・ローコードでアプリ開発可能なプラットフォームなのだが、既存のものとはまったく異なる特徴を持っている。
→ APPBOX
ノーコード・ローコードのアプリ開発プラットフォームはすでに複数ある。それら既存のプラットフォームはパッケージとして提供されている機能を組み合わせてアプリを作る。
APPBOXもそのような開発が可能だが、同時にスクラッチ開発に対応している。
各社が作った既存アプリをそのまま使って、APPBOXの機能を追加することができる。まるで家のリフォームのように。
具体例としては、2024年12月にAPPBOXパートナープログラムに参画したギックス(9219)のケースがある。
ギックスは、「マイグル」というデジタルスタンプラリーツールを提供している。ギックスにとっては、自社ツール「マイグル」とAPPBOXを組み合わせることで、新たなモバイルソリューションを顧客に提供できることになる。
すなわち、自社開発のツールなりソリューションをそのまま活かして、低コスト短納期でアプリ開発が可能となる。
各社は、顧客に対してもっとも付加価値を生むソリューションに集中投資し、残りはすべてAPPBOXを利用すれば良い。
これが可能になるのは、APPBOXが外部システムとの連携を前提とする設計思想になっているからだ。
APPBOXは、従来からあるパッケージ型のアプリ開発プラットフォームとは次元の違う可能性を秘めている。
現在、スマホアプリの活用はいよいよ多様化していて、各社は独自のソリューションを競っている。それらの多様性を維持したままで開発可能なプラットフォームは、国内ではAPPBOXが初だと思われる。
APPBOXの開発ストーリーについては以下のサイトを参照。
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