アイリッジ(3917)はここ5年間ほど成長が止まっていた。
20年3月期に売上53億、24年3月期は売上57億円。5年間ほぼ横ばいだった。
20年3月期までは、アプリデータ分析のFANSHIP事業拡大、プロモーション会社の買収があり、売上成長をしていた。その後は成長の種がなかなか見つけられない状態だった。
しかし、今期25年3月期は売上予想64億と二桁成長の予想。2Qまでの進捗は好調で、四季報は今期売上72億円を予想している。(来期は80億円)
今期から急に成長をはじめたのは2つ理由がある。
23年4月にリリースしたアプリ開発プラットフォームAPPBOXが想定を超えて伸びていること。今まで横ばいだったストック売上も成長をはじめた。
それにくわえて、プロモーション子会社Qoil(コイル)の体制強化が終わり、成長をはじめたこと。
もともとアイリッジは、スマホ黎明期から企業アプリ開発をはじめ、大企業のアプリ開発で力をつけてきた。大企業の受託開発は、顧客の厳しい要望にこたえるために利益率は低くなりがちだが、技術力を底上げする。
それに加えて、単に受託開発をするだけでなく、アプリを使って成果を出すプロモーションコンサルにも力を入れてきた。
地力はあるはずだが、ここ5年は50億円程度の売上から伸ばすことができず苦しんできた。
ようやく様々な種が芽吹いてきたのだろう。
アプリ開発プラットフォームAPPBOXではパートナープログラムを開始して、他社との連携によるプラットフォーム拡大を図っている。企業として一皮むけたような印象。
現在の時価総額はわずか45億ほど。今後は、業績的な先高観も手伝って株価は一段高二段高となるはず。
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