シイエム・シイの25年9月期1Q決算

25年2月12日にシイエム・シイ(2185)は1Q決算を発表。

売上横ばい。営業利益は2割減。今期は増収増益の予想なので、大丈夫だろうか。

経常利益以下は前年同期比3倍以上に急増。決算短信には、「為替差益」などが原因だという。

しかし、海外市場の売上は20億から15億へ急減している。それでも経常が3倍以上になるほど大きな為替影響があるのか。たしかに、23年は年末にかけて1ドル140円になり、24年の年末は157円程度まで上がったわけだが。

一番心配なのは、主事業であるマニュアルの売上が前年同期比で26%も減ったこと。「製品モデルサイクルに伴う影響」とあるので、自動車の新車リリースタイミングによる影響だろうか。まあ、新車は必ずリリースされるので心配はいらないかもしれない。

たしかなことは、マニュアルの売上比率が減り、ナレッジの比率が上がったことで、売上が前年同期比とトントンだったときに、営業利益は大きく減るということ。つまり、事業拡大を目指しているナレッジの利益率は低いということ。将来の成長にたいする不安要素だ。

1Q決算発表と同時に、自社株買いの上限枠拡大を発表した。株式総数の2.5%から3.6%へ、1.5倍の拡大。株価にとって良いニュースのはずだが、下落した。

この会社の成長にたいして市場は信頼していないということか。

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