「勝つ投資 負けない投資」の感想

投資本

機関投資家の小松氏が「負けない投資」、個人投資家の片山氏が「勝つ投資」を担当。

やはり個人投資家としては、片山氏のパートが参考になる。いかに少ない投資資金を増やしていくかという積極運用の方法論。

基本路線は、中小小型株で、何らかの変化(業績の成長につながる何か)がありそうな銘柄に投資すること。変化を見つけるには、想像力を働かせてストーリーを発見すること。

これは私がやっている投資とほぼ重なっていて親近感を持った。

他に覚えておきたいと思ったポイントは以下。(ほぼ目次項目)

  • 低PER,低PBRで買っても利益は出ない。(個別銘柄に変化がないから、相場全体に連動してしまう)
  • 投資で最も大切なのは「変化」と「想像力」
  • ある事実を「サイン」「パターン」と見抜くことで「変化」に気づくことができる。
  • 数字の先にあるストーリーをみる。
  • 落第生(期待されていない銘柄)が期待以上の成績をとるパターンに妙味あり
  • 「いつ上がるか」を想定すること。一番ダメなのは値動きがなくポジションを動かす理由がないまま時間が過ぎること。
  • 株価上昇のストーリーは誰もが理解できるシンプルなものがいい。
  • アイディアを多数持つことで塩漬けを回避する。
  • ファンダメンタルズ投資となるので損切りはストーリーが崩れたり株価の方向性が間違ったときだけ。値下がりしているという理由だけで機械的に損切りをしない。
  • 予想外に値下がりしているときは背景を調べる。含み損に耐えるのは十分な裏付けが取れたときだけ。
  • チャンスは平等ではないので大相場で大きく張る。安易な分散投資はせず、自信を積み上げて勝負。
  • 何のために投資をしているのか明確にして、狙うリターンとそのために必要な努力を把握する。

バイトで貯めた65万円から投資をはじめた片山氏の投資アドバイス。限られた資金で億トレを目指す個人投資家にとって参考になる。

大きな資金ができた人は、小松氏の「負けない投資」へと移行するものかもしれない。

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