unerryの人流データは儲かるのか

人流データのunerry(5034)。業績は順調に拡大しているが、株価は底値圏に落ちている。

unerryは、提携しているスマホアプリから位置情報を取得して、膨大な人流データを集めたプラットフォームを運営している。

どうやってマネタイズしているかといえば、リアル店舗の広告運営を効率化することが主軸となっている。「分析・可視化」というツール提供もあるが、「行動変容」という広告サービスが売上の多くを占める。

余談だが、unerryが上場した際、「結局のところ何をやって金を得ているのかよくわからない」という意見がネットで多かった。そこで財務諸表を分析したら、ただの広告代理店としか言いようがなかったという。

億単位の人流データのプラットフォームというとすごそうな皮をとったら、利幅が薄くて古いビジネスだったという落ち。

現在の時価総額は70億を切っていて、今期予想売上のPSR2倍を切った。未来感のあるプラットフォーマーとしてはあるまじき不人気。

「結局、利益率の低い広告屋ではないのか?」という疑念を払拭できていない。現在は「分析・可視化」の売上も多少は増えてきているが。

気になるのは、リカーリング顧客が100社程度となぜか少ない。そして顧客単価2千万円という高さもさまざまな憶測をうんでいる。

どんな憶測かといえば、unerryのサービスにメリットを感じる企業が少ない一方で、未来感のあるサービスだから物好きな大手企業が「お試し」で使っている。そんな状態ではないのか?という憶測。

本当に中期目標にあるように28年に100億が達成できるのかどうか、見ものではある。

人流データを有効活用することで今より魅力あるサービスを生み出して、大化けする可能性はあるのでウォッチは続けたい。

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