25年2月14日、kubell(4448)が24年12月期の本決算を発表。
予想はしていたが、中計を事実上放棄するような内容。
まず、チャットワーク事業は順調といえる。課金ID数が4Q単独で2万アカウント増えていて、1ヶ月あたり7000弱の純増をしている計算。この数字は過去と比べて悪くない。当然ながら、ARRも順調に増えている。
ネガティブな面を挙げると以下。
- 4Qに費用膨張。株式費用としての人件費なので一時的だというが、多くの項目で全体的に急増している。
- 従業員の急増はBPaaSのためだと思われるが、まだ2億円ばかりの事業で当面は投資段階が続くと思われる。
- 25年12月期の業績予想は売上高15%以上増。中計の数値とは掛け離れていて、中計をほぼ放棄した形。そもそも中計が異常に楽観的すぎる数字だったことを思うと経営能力に疑問符がつく。
- この会社の成長鈍化が明白になった。前期まで売上20億円ずつ増加してきたが、これは値上げやプラン制限の効果によることが明らかに。今期は13億円程度の売上増を目指すことになった。
ということで、チャットワーク事業の成長鈍化とBPaaS事業の投資段階が長期化する見込みであるという点から、株価は当面軟調ではないかと思われる。
コメント