unerryの2025年6月期2Q決算。利益率の低下を懸念。

前年同期比で、売上が急増。業績が偏るのが3Qだが、2Q単独は前期3Q単独と同水準の9億円まで売上が増えている。

分析可視化と行動変容が順調に拡大。とりわけ、利益率の高い分析可視化が好調なのは好印象。

しかしながら、営業利益が5千万円程度。売上が同じ前3Qが2億円だったことを考えると、極端に利益率が低下したことになる。

決算説明書をみると、まず直接原価が膨張している。これは行動変容の媒体費が主で、一時的な要因かどうかわからない。永続的なのであれば、行動変容の利益率が極端に悪くなることを意味する。

それに加えて、販売費及び⼀般管理費が膨張している。理由は、採用費・人件費が増えていること。もし、売上が先々で成長するから採用人員を急増させているならいいが、単に賃上げで給与水準を上げたというなら、これも永続的に利益率を低下させることになる。

業績が偏る3Qには、2Qよりさらに売上増で期待できるのか?という点について、「2025年6月期第2四半期決算について想定されるご質問に対する回答」の中で、3Qに計上される売上が前倒しで計上されたので、今期は偏りが少ないとのこと。

つまり、売上が急増して万々歳のはずが、非常に問題のある決算内容となっていた。

株価は当然ながら急落している。4Qの利益水準に注目したい。

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