割高となったChatworkでもシェアを増やせるか

kubell(4448)のChatworkはここ数年でずいぶんと値上げした。

競合と比較する。(年間契約の月額コスト。フリープランを除く)

  • Chatwork:700円:1200円
  • LINE WORKS:450円:800円
  • ChatLuck:330円
  • Slack:1050円:1800円

この中で、Slackが高価格だが、機能豊富で大企業ホワイトカラーまたはエンジニア向け。

逆に、ChatLuckは低価格だが、クラウドよりパッケージ版の方がメインの印象があり、クラウドはおまけのような感じ。グループウェアとセット販売される追加機能というイメージ。

ということで、Chatworkとガチで競合するのはLINE WORKSだと思われる。そのLINE WORKSよりもけっこう価格差がついてしまった。

機能面で微妙な差はあるけど、しょせんはビジネスチャットであって、ほとんどのユーザー目線からみればたいした違いはない。

メインプランで比較すれば、Chatwork 700円にたいして、LINE WORKSが450円。この違いはけっこうでかい。たとえば、30個のIDを購入する小さな介護事業所を例にしよう。

年間コストは、Chatworkが25万2千円。LINE WORKSが16万2千円。

たいした利益が出てない小さな介護事業所からすれば、9万円の差は大きい。

実際には、Chatworkは使いやすいイメージがあり、多くの中小企業に導入されているネットワーク効果もある。LINE WORKSは、個人のLINEと混同するようなマイナスイメージがある(実際には個人のLINEは表示されないが)。

だからこの価格差だけでLINE WORKSに軍配が上がるわけではない。

しかし、今後のChatworkユーザー数の伸びに注目したい。伸びが止まるようなら、この価格差が響いてきたということかもしれない。

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