9828 ゲンキGDC:中計の低すぎる経営指標

Genki Global Dining Concepts・・・社名が長すぎ。株探にならって「ゲンキGDC」と表記する。

2024年11月18日にゲンキGDCは中期経営計画を発表した。その時点では経営指標の数値など、概要を発表したわけだが、その数字が「低すぎてひどい」と話題になっている。

発表後に株価は下がり続けている。

2025年3月期から2028年3月期(4年間)の中計だけど、「28年3月の営業利益が77億円」という経営指標。

今期、2025年3月の営業利益が63億予想で、これも保守的だと思われる。77億円なんて、4年後ではなく、今期に達成できそう。株主の多くはそう思ったはず。

この会社は、前の中期経営計画でもやたら保守的な数字を出して、すぐに上方修正したうえに、2年前倒しで達成している。

異常なまでに低い数値を出す保守性は、経営陣として評価が下がるだけ。

しかしながら、今回の中計でもそうだと言い切れない。

経営陣はもしかしたら、本当に2028年3月の数字はその程度だろうと思っているのではないか。

以下のような理由が推測できる。

  • 人件費の上昇:大幅な賃上げを予定していて、利益率が一気にさがる
  • 新規事業:うなぎとラーメンの新チェーンを展開予定で、当面は投資段階
  • 魚べいの限界:主力の魚べいが頭打ちで高成長が続かない

特に、3番目の魚べいが問題。主力の魚べいはここ数年でものすごく成長したけど、回転寿司(回転しない寿司も含めて)はそろそろオーバーストア状態になっているかもしれない。強気一辺倒のスシローやくら寿司などライバルが強力すぎて。

ゲンキGDCの今後4年間は、中計どおりに横ばいになるかもしれない。

そう考えると、ゲンキGDCの株はとても買えない。

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